METZELER ROADTEC Z6
2005年5月3日

METZELER(メッツラー)というドイツのメーカーのタイヤです。
同じメーカーのSPORTEC M1からの履き替えです。
画像は装着したてホヤホヤ、バイク屋さんの駐車場で撮影。
もちろん向かって左が前輪、右が後輪。
特徴的なのは、深い前輪のセンターグループ(タイヤ中央の溝)に対して、後輪にはセンターグループがないことでしょうか。
これは雨天時の直線では前輪で水を掻き分けて、後輪はそこを通るという設計思想だそうです。
後輪にセンターグループがないことのメリットとして、まず高速道度などでの耐摩耗性が高いといえそうです。
メーカーの資料では、FZS1000に純正装着されていたME-Z4と同程度の耐摩耗性を持つとのことで、私アレは13000Kmも保ちましたから、今回も2シーズンくらいは乗れるといいなと思っています。
SPORTEC M1はたしかにグリップはとてもイイ感じだったのですが、5000Kmを前にして磨耗が進み、特にウェットの性能が出なくなってしまいました。
それだと私のペースでは1シーズンもたないということになってしまうので、もうちょっとロングライフのタイヤがいいなということで、このROADTEC Z6を試すことにしました。

ハイグリップスポーツタイヤのSPORTEC M1に対して、こちらはツーリングスポーツという感じの味付けです。
たしかに、グリップレベルはSPORTEC M1よりは落ちます。
しかし目を三角にしてスーパースポーツと競り合うような状況でなければ、まったく不安がないレベルです。
グリップしないタイヤだなーと思ったME-Z4と比べると天と地の差くらいに感じます。
あと、特筆すべきは、乗り心地のよさです。
この点はSPORTEC M1に比べても圧倒的で、ロングツーリングのときはより疲労を軽減してくれそうです。

ツーリングが結構多くて走行距離が伸びる、ハイグリップタイヤはちょっとなあ…でも、峠を走るときは気分よく走りたい、というような人にはとてもお奨めできる、よく出来たタイヤです。

こっちは、4900Km走行後のSPORTEC M1。
え。まだ端っこの溝が残ってるって?
ツーリングが多いので、どうしても真ん中のほうが減ってしまいます。
でも、一応、端っこまでは使っています。
段べりにはなっていなくて、丸く削れていますよ…と、必死に言い訳。

なんにせよ、このセンター付近の状態だと、ちょっとしたカーブにあるちょっとした水溜りでも、結構あっけなく後輪がスリップします。
ドライグリップが高いだけに、いい気分でバンクしてるその先に水が浮いてたりするとかなり怖い思いをします。
で、今回の交換とあいなりました。