私のFZS1000には、METZELER(メッツラー)というドイツのメーカーの「ME-Z4Y」というタイヤが標準装着されていました。
形式コードの最後のYはヤマハOEMという意味かもしれません。実際にMETZELERのタイヤカタログを見ると「ME-Z4」しかありません。
で、そのOEMタイヤをしばらく履いていたのですが、さすがに13000Km近く走ってしまうとずいぶん磨耗してしまい、本来の性能を望むべくもなくなっていました。
車検のついでに交換したのがこのタイヤ。
タイヤ選定の決め手となったのは価格(笑)
車検明細にもあるとおり、このお店ではこのMETZELER SPORTEC M1がとても安いのです。
昨日の夕方車検から返ってきて、今日の午前中かるく皮むきをして、午後からちょっと走りこんでみました。
この左上の画像は、160Kmほど走った時点のもので、皮むきの途中です。
おわかりとは思いますが、左が前タイヤで右が後ろタイヤです。
この時点では、まだ端まで使ってないのが見て取れます。
乗った感じなのですが、ME-Z4(しかも磨耗した状態)との比較しかできないんですが…
なので、以下に出てくる「ME-Z4」は「13000Km走った状態のME-Z4」のことです。
まずプロファイルがME-Z4よりは尖った感じです。そのためか、倒しこみが速くなった印象を受けます。
グリップは確実にME-Z4よりはハイレベルで、いつも1速でリアが滑り出すコーナーを同じように立ち上がっても滑りません。
もっといけそうでしたが、まだ自分が慣れていないため、いつも以上にペースをあげることはしていません。
いつものコーナーをいつもの速度でクリアするとき、いつもよりもバンクが少なくなる感じを受けました。
グリップレベルが上がっているため、あまりバンクしなくても曲がれるんでしょうか。
履き替えたばかりの時は、ME-Z4のつもりでイメージしているラインに乗せようとしてコーナリングフォームを作ってバンクすると、イメージより曲がりすぎてしまう傾向を感じました。
それはそれとして、こんどは速度はさておきバンク角重視という感じで、倒してみるというのを試しました。
倒しこんだときの安心感はME-Z4と比較にもなりません。圧倒的です。
鼻歌を歌う感じでのんびりと倒れていられます。
標準のME-Z4も、そこそこはグリップするし、優秀なサスペンションに助けられてか、リアに関しては滑り出してもそんなに怖くないというタイヤで、しかも長持ちするし乗り心地もいい、というオールラウンダーなFZSには実に似合いのタイヤだと思います。
今回のSPORTEC M1はそれよりはずいぶんとスポーティに振った印象ですが、ウルトラハイグリップというわけではない感じ。
通勤などに使うんだったら、きっとまた(価格が同じならですが)ME-Z4を選んだかもしれません。のんびり走るにはちょっとタイヤがスポーティに過ぎる感じがありますから。
SPORTEC M1は、ME-Z4のようなロングライフは望めないでしょうが、ちょっとやんちゃに走らせるようなシーンでは、FZSとの相性はとてもよさそうです。
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