サスペンション・メンバーブレース
2005年6月29日

実は装着したのは2003年の12月だったのです。
しかし、なかなか画像を撮る機会が無くて(装着したときに撮るの忘れてしまったし)、サイトへのコンテンツ追加がのびのびになってしまっておりました。
定期点検時にリフトアップしたので、その隙に撮影しました。
この画像はフロント部分、白い丸の中の2つのパーツが「メンバーブレース」。
黄色い楕円の中の長細い棒は「ロアアームバー」です。

サスペンションがストロークすると、サスペンションを支えているパーツ(メンバー)がゆがみ、設計想定から外れた挙動をすることがあります。
これを「かすがい」(ブレース)を差し込んで防ぎ、サスペンション剛性を上げ設計どおりに動かそうというのが、このパーツの原理です。

取り付けて、クルマを振り回してみたんですが、いやなんていうかビバ・メンバーブレース!って感じです。
トラクションの向上をはっきりと体感します。
私のファミリアは諸般の事情によりスプリングもショックアブゾーバーもノーマルなため、スポーツ走行的な走り方をすると、クルマの挙動としてはかなり大きなロール(左右のゆれ)がきます。
しかしいままでリアが流れていたレベルのスピードでもタイヤは路面を掴み続けて路面を離しません。
サスペンションメンバーの余分な動作を抑え、動きを整えてゆがみなどを削減し、タイヤの接地角度を最適に保っているんでしょう。

ショックアブゾーバーやスプリングはノーマルなので、前述したようにロールは大きいですし、ロール収束が遅いため、S字が連続するところなどはちゃんと速度をおとさないと、揺り返しの対処が間に合わないこともあります。
反面、S字ではないことがわかっている直線のあとのヘアピン(コースを知っている必要がありますが)などは、ロールが大きいなら大きいなりなりに体勢を作って飛び込めるので、ノーマルサスペンションとは思えないコーナリング速度を実現できます。
挙動は、ぱっとみてサスペンション改造車のそれではなく、あくまでも、ノーマルサスペンションの挙動に見えます。
しかし、そのままでコーナリング限界だけが向上しているんです。
足回りを改造している"走り屋"の人たちが後ろから追いかけてきたらきっと戸惑います(笑)。
この、なんていうんでしょうか、ロールなどの挙動と、それを裏切る接地性のよさっていうミスマッチが、乗っていてとても楽しいです。

デメリットもあります。
それは乗り心地。
メンバーブレースセットは、サスペンションメンバーの剛性を高めるパーツでして、ボディ剛性を高めるパーツではないです。
そのため、メンバーブレースセットを付けた状態だと、いままでサスペンションがゆがむことで逃げていた突き上げなども、正直に伝えてきます。
特に低速走行時の道路工事跡やマンホールの段差とかで、それを顕著に感じます。
まあ我慢できないほどではまったくないんですが、体感で乗り心地の悪化が判りますから、家族の意見が強いかたは注意が必要です。

こちらはリア側の画像です。