喜多方ラーメンと宮古そばと栃尾あぶらげとワインディング 8/22/2004

この間は行程の大部分が高速道路だったので、こんどは高速なしでうまいもんめぐり+ワインディングを堪能したいと思いまして、福島までいってきました。
なぜか5時半ごろ目が覚めたので、出発は5時45分ごろとなりました。

まずは六十里越をめざそうということで、国道8号から国道351に乗り換えて栃尾市へ。
そこからさらに国道290に乗り換えて守門村に向かいます。
これは栃尾市の棚田。
段々田んぼが綺麗ですね。

国道290から国道252に乗換え、さあ六十里越に向かいます。
7月中旬の豪雨で、崩落して通行止めなどはないかと不安でしたが、通行止め区間はありませんでした。
しょっちゅう工事中の片側交互通行が現れるので、油断禁物ですが、ツイスティなワインディングを気分よく走ります。

この画像は、六十里越の中盤というかクライマックス、田子倉湖──の上空にかかる霧です。
まだこのとき7時前でしたから、気温も低く霧が発生していたんでしょうね。
雲海のような風情で、幽玄な美しさがありました。


六十里越を降りてきて、国道252の福島県がわ。
守門村から、ずっと只見線とランデブーです。
この川は只見川。
沼沢地帯というんでしょうか、ここからしばらく、水面を横にみながら涼しい気分のライディングが続きます。

上のほうがもやっているのがわかりますか?
さっきまで、そのもやの上を走っていたわけです。

喜多方に到着。とりあえず1店め。朝ごはん(この時点で朝の9時ごろ)にいきなりラーメンですよ(笑)
平和食堂という店です。喜多方駅の正面を歩いていくとまっさきにある左側の店です。
このインパクトでとりあえず入ることにしました。
内装もけっこう派手でした。
元祖チャーシューメンというメニュー。
基本かなあとおもって醤油を選択。
チャーシューが柔らかく、また甘みしょっぱみともとてもいい感じ。
スープも味わい深く旨いんですが、麺がちょっと柔らかすぎる気がします。
そして間髪いれずに二件目ですよ(ぉぃ)
こちらは桜井食堂。
さっきのお店とくらべると対照的な外装です。蔵をイメージした店構えですね。
秘伝蔵ラーメンというメニューです。
しょうゆとみそが選べました。
さっきの店ではしょうゆを選んだので、ここでは味噌を選択。
ニンニクが効いていてパンチがあるスープです。
チャーシューはさっきの店のほうが旨いかな。
麺はやっぱりソフト。もしかしたら喜多方ラーメンの個性なのかもしれません。

一般的に有名ではないものの、実は私が住んでいる長岡市も、ラーメンのレベルはかなり高いのです。
私はあまりラーメン屋にはいかない(カレー大好き)のですが、ラーメンを市内で食べるときは、ラーメン好きな人に案内して連れて行ってもらうんです。
知らず知らずのうちに舌が肥えているのかも…。

喜多方では、ちょっと散策もしました。蔵が多い街というのは本当ですね。あちらこちらで、何気なく蔵を見かけます。
国登録有形文化財の「甲斐本家蔵座敷」も見学してきました。

そしてまたワインディングへ。
国道459、冬季は閉鎖になる区画もある道です。
市街地も通るのですが、交差している県道よりも細い区間などもあり、途中で現在位置をロストするなどのハプニングもありました。
このあたりは福島県の山都町(やまとまち)。
穏やかなワインディングで、とても気分がよいセクションです。

バイクの後ろになんか白いものがありますが、これはお土産を積んでます。

ここも国道459です。
突然道幅がせまくなったりするので気をつけなきゃいけません。
舗装区間が切れているってことはありませんでしたが…。
そんな国道459沿いの蕎麦屋、「いしい
リンクしたウェブサイトを見るとわかるのですが、実はかなり有名なお店だったのですね。
ちょうど時間も11時30分ごろだったので、ここで昼食をとることにしました。
お蕎麦きました。
これは「水そば」
蕎麦が湧き水につけてあって、そのままいただきます。めんつゆにもつけません。
蕎麦の香りを楽しむにはいいですね。
蕎麦は腰がつよく歯ごたえがありました。蕎麦も香り高くて、上品な味で旨い。っていうか「うんめぇ」。
このほかにももう1杯でてきました。そちらは水を切ってあるのですが、こんどは「塩そば」。
蕎麦の上に、塩を振って喰います。やはりめんつゆにはつけません。
個人的にこれが一番ツボでした。
水そばも旨いし香りはとてもよいのですが、量を喰うとやはりちょっと味が上品すぎて物足りないです。
塩そばは、そこに塩気を追加するので、モリモリいけてしまいます。
水を切ってある蕎麦の半分は塩で、もう半分はつゆでいただくのがこの店のスタンダードらしいのですが、私はつゆは1口だけ。あとはぜんぶ塩でいただきました。

分店が埼玉県越谷にもあるそうですので、関東圏の人はそちらにいってみては。

食後、国道459を走り続けて、ようやく新潟県に帰ってきました。鹿瀬町(かのせまち)です。
右側の川は阿賀野川。
国道459沿いの道の駅「阿賀の里」で休憩しました。
ここはヘリコプター遊覧を楽しむこともできます。
これは離陸の瞬間。
国道459から国道49号に乗換え、安田町で国道290に乗り換えます。
この画像は乗り換えてしばらくたったところです。
のどかで穏やかな国道ですが、山すそや山間を縫うように走る、気分いいワインディングです。
この道を通って、五泉市、村松町、加茂市、下田村、栃尾市、と帰ってきました。
ほどんど信号のない、走りやすいワインディングを中心とした道を一時間弱ほど堪能して、栃尾市の道の駅「R290とちお」で休憩。
手前にある赤白のバイクは、往年の名車「RZV500」。
カ、カッコイイ。
ヤマハの「ストロボパターン」がまぶしいです。
ここに来たら喰うことにしている、栃尾の「あぶらげ」。
出店があって、本当に揚げたてを喰えます。
ねぎとかつお節をふりかけて、醤油をかけていただきます。
香ばしい匂いと、絶妙の甘さとしょっぱさです。
ほんとうは「あぶらあげ」(油揚げ)なのですが、地元のひとは「あぶらげ」といいます。
(だって看板に「あぶらげ・あげたて」ってあるんだもの…)

ラップトップあぶらげ。ちなみにこの膝は私のです。

今回の走行距離も大体360キロです。
高速道路を使っていないことを考えると、結構な距離になります。
この距離を約9時間かけて走行。
平均速度でおよそ時速40キロ。
下道だと信号もありますし、やはり平均速度はそんなものになります。
ソロツーリングでこれですから、複数人だと、下道の平均速度は時速30キロくらいで計算しておくべきということになります。