鳥海山と八幡平 10/12/2002 〜 10/13/2002

三連休はとてもいい天気らしいです。
なんとなく、出かけないと損した気分になりそうです。
そういえば八幡平の紅葉は見頃だとか。
というわけで、10/11の夜に突如として行く気になりまして、ふらっと行ってきました。
今回のコンセプトは「高速道路を使わない」です。(笑)
さすがにそうなると日帰りはちょっと安全面から見て現実的ではないので、途中で宿泊することにしました。
それなら、途中にある鳥海山にも行ってみようと思うのが人情。ええ、いきましたとも。
6時30分AM。
なんでこう、ツーリングにいこうとするとちゃんと目がさめるかな(笑)
すばらしい目覚め。目ぇパッチリひらきました。
平日もこうだといいんですけどねぇ(遠い目)
で、さっさと出ればよかったんですが、Webで天気予報を確認。
#一部前回と同じ表現がありますが、まったくの(以下略)
さらに朝食を食べたりして、7時ちょっと前に出発です。
今回は高速道路を使わないことにしましたので、長岡から国道8号を新潟市方面に向かいます。
新潟市から新新バイパス(新潟−新発田バイパス)に乗り、ずーっとそのままいくと、そのうち8号から7号に乗り変わります。
そうすると道の駅がありまして、ここで一度休憩。道の駅豊栄です。
去年の五月に鳥海山に行ったときも、ここで休みました。
ここは、東北方面にいこうとする人たちの絶好の待ち合わせ場所や休憩場所になっているらしく、かなりにぎわっていました。
たしかに、7号をずっと北上すれば山形、秋田…といけるわけですし、また、ここから高速に乗ることもできますからね。

画像は、ここで見つけた「メグロ500」。
クラシックバイクといってもいいんじゃないでしょうか。
前輪のフェンダーのブレードに「メグロ」とカタカナで書いてあるのがわかるでしょうか?
あと、エンジン下部のV型のクランクケース(とトランスミッション)、そして座席下のサイドカバーにも、同書体で「メグロ」とあります。
雑誌では見たことがあったのですが、実物、しかも動いているのは初めてみました。
空冷直立OHV単気筒です。排気量は約500cc。
プッシュロッドのカバーがエンジン下部から垂直に上に2本延びています。このへんはOHVの特徴でしょうか。
よく手入れをされていて、ピカピカでした。
しかしこんな古いバイクでどこへ…とオーナーのかた(渋く素敵なじいさまでした。革ジャンが無性に似合っていた)とお話したんですが、「ちょっと十和田湖あたりまでね」だそうです。
私が行くとこより遠いぞ(^^;
全部で5台来るそうです。しかしこんな博物館級のバイクを、ちゃんと走れるように手入れして、しかもロングツーリングにいこうというんですからこの人たちは「ホンモノ」でしょう(笑)

さてメグロ500に別れを告げて、国道7号を北上します。
穏やかでいい道です。
抜けるような青空、快適な気温、そして快適な道。
山に分け入るような国道で、適度な直線あり、そして適度なカーブあり。
こんな道だと、かっ飛ばしてしまいそうですが、FZS1000はライダーを急かさないいい子です(笑)
風景を楽しみながら、ノンビリと北へ向かいます。

この画像は山形県に入る直前のものです。
このあたりでも、すでに稲刈りは終わっていますね。
道端にある民家の庭ではことごとく柿が実っていました。
そういえば実家の柿ももう実っているはずだな、とか思いながら7号を北上します。
ちなみに渋柿なのでつまみ食いは不可です(笑)

そして今日はじめて見る海。
これは振り返って撮ったものです。実際には行く手の左側に海が見えます。
ここから、国道7号はしばらくシーサイドを通ります。
「笹川流れ」を見る誘惑もあったのですが、そういえばいつもそっちを通って、国道7号を通ることってないな、と思ってずっと7号できてみました。
その結果、前の画像みたいなノンビリした道で嬉しかったのですが、やはり海を見たりするとイベント気分が高まりますね。
いい天気で波も穏やかでした。
これは山形県にはいってすぐ、…だったか、入るほんとうに直直前だったか…そのあたりの画像です。

ここを過ぎたあたりで、私の前の前を走っていたバイク集団(私の前は車だった)の一台が、信号で止まりきれずに、その前の車に接触。
まあ、ノンビリ走っていたので速度の出しすぎというよりは単純にブレーキが遅れたということでしょう…。
不幸中の幸いか、双方たいしたダメージは無かったようですが、私も気を引き締めていかなければと思いました。
せっかくのツーリングをダイナシにしたくはないですものね。

私はアメリカンタイプのバイクに造詣が深くはないのですが、ああいうタイプのバイクのブレーキは貧弱な印象があります。
そういうタイプのバイクに惹かれないのはその辺にも原因があるのかもしれません…?

途中、「道の駅庄内みかわ」で休憩したあと、鳥海ブルーラインへ。
画像はその起点です。
ここ、「十六羅漢岩」がある位置なのですが、…えーと、いちおうせっかくだから十六羅漢岩も見たのですが…
なんというか、由来をしらないとありがたみがないと思うのでここではカット(笑)
ブルーライン入り口付近の画像。
こうしてみるとなんてことない田舎道ですね。
ここんところ自分のバイクの画像がないのでここで後姿出してみたり(笑)

ブルーラインは森の中を走っている印象で、道からは鳥海山があんまり見えません。
遠くで一枚撮っておけばよかったな…とか思いながら走っていました。

これはバイクでいける頂上付近の画像。
ここまでくるとかなり色づいています。ここから秋田県に入る、県境で一枚撮影しました。
山形県遊佐町と秋田県象潟町の境ですね。
ちなみに象潟町を読めなかった人〜。
私も読めませんでした(ぉぃ)
「きさかたまち」だそうです、はい。
山頂付近からの展望。
海岸線と海、そして青空。いい眺めです。
前回来たときは濃霧で展望どころではなかったのですが、たしかに絶景。
リベンジ成りました(笑)

ここは地元の人も結構きているらしく、思い思いに弁当を広げている人も多くみかけました。
天気もいいし、家族連れでハイキングにもいい日でしたね。

ブルーラインを秋田県側に下っていくと、奈曽渓谷が道沿いから見えます。
画像では迫力が伝わりませんが、えぐりとられたような荒々しい岩肌が、色づいた木々の隙間から覗きます。
「落ちたらいたそー」な渓谷でした。

画像には写っていませんが、ここから白い棒が一杯たっていて、なんだろう?と気になったので見にいくことにしました。
この辺はソロツーリングの気軽さですね。
そしたら風力発電の風車だったようです。
こんな遠景しかないのは、途中で「土砂崩れのためこの先全面通行止め」の表示があったからです(^^;
でも、緑の大地に映える白い風車は、なかなか綺麗でしたよ。

途中、西目町の、道の駅にしめ「はまなすの里」で休憩しました。
休憩というか、30分くらい仮眠していました。朝早く起きているので、居眠り防止のためにも仮眠をとったほうが安全です。
道の駅にしめには、休憩室があって、仮眠しやすい環境でした。ありがたや。

宿泊したのはここ、大曲健康ランド。
いろんなお風呂が楽しめます。
特にバイクですとどうしても体が汚れますから、こういった施設は重宝します。
一泊2400円なり。
ここには仮眠室に二段ベッドがあって、(数は少ないので争奪戦ですが)ちゃんと眠りにつけます。
東北ツーリングの際には重宝しそうです。
あと、コミックが一万冊おいてありまして、暇つぶしにはもってこいです(笑)
到着したのは4時ごろ。もっと足を伸ばしてもいいんですが、知らない道での夜間走行は避けようと思いました。
それにここはもう秋田ですから、きっと夜は寒いに違いありませんしね。

あけて早朝、出発して、さあ一路八幡平へ…の前に。
せっかくですから途中、田沢湖も見ていきましょう。
画像は朝の田沢湖。
えーっと、たしかまだ8時前だったはず。
人もほとんどいなくて、静かな湖でした。
この日も晴天でした。空も湖も青いです。

この湖は、ぐるっと一周できるようになっていまして…もちろん一周してみました。
爽快なワインディングロードで、ついついペースもあがりがちになるんですが、景色もいいのでそんなもったいないことはせず、安全運転で一周してみます。
逆光ですが、朝の感じが出てると思います
あと、朝の湖に青いFEZARが映えます。特に青い自家塗りホイールが(ぉぃ)

途中玉川ダムにも後ろ髪を引かれながら進みます。そう、つぎは八幡平です。
あ、「八幡平」は「はちまんたい」と読みます。「はちまんだいら」ではありませんのでご注意を。
最初はこんな紅葉で挨拶をしてくれました。
これは八幡平アスピーテラインに入る直前。
このとき大体9時前かな。まだ混む前です。ギリギリセーフ(笑)

紅葉が多いわけではないので、「真っ赤〜」というのではないんですが、そのぶん、実に自然な紅葉です。
ちょうど見頃でしょうね。
まあしかし、こうしてみても、空が青いこと。
出かけてよかった。

さあここからアスピーテラインです。
アスピーテってなんだろう?と思ったら…

(ドイツAspite)火山の形態分類の一つ。底面積が広く、傾斜が一〇度以下の火山。流動性に富む玄武岩質の溶岩が頂上の噴火口から流出してできる。ハワイのマウナ‐ロア、マウナ‐ケア、わが国の月山、霧ケ峰など。楯(たて)状火山。
国語大辞典(新装版)(c)小学館 1988

だそうです。
なるほど、霧が峰もアスピーテなんだ…。
入り口付近。
さあここから上ろうか、という感じです。
鳥海山より北にあるだけあって、入り口からすっかり色づいています。
山頂付近。
こっちは山頂までいくと、広葉樹は生えていません。
常緑の低木と、抜けるような空、そして空にすぐ近い道を走っているという印象です。
まだこの時間は道は空いていて快適ですが、この大自然がアクセルを開けることを躊躇わせます。
カットビではなく、山の懐に抱かれてる感じで、やわやわと走ります(笑)
ここ、実は道端にパーキングがあったのですが、そこから見た風景を写生している人もいらっしゃいました。
逆光で写真はちょっと見難いですね。絵のほうが、風情がある画になるのではないでしょうか。

荒々しい山肌を縫うアスピーテライン
空気は薄いですが、緑に囲まれて酸素は濃い感じです。
上のリンク先の画像の、右のほうに見えている白いのは雲海です。
おお、今日は運が良いぞ、こんな風景を目の当たりにできるなんて。

この間の乗鞍岳に続いて今シーズン2度目の雲海。
大きな画像はこちらです。

感動して舞い上がり、近づいたところで撮ってます。
そのいち。(これも大きな画像)
そのに。(これも大きな画像)
そのさん。(これも大きな画像)

アスピーテラインを降りて岩手県に入り、そこから国道4号を南下します。
さすが一桁国道というべきか、幅広く、走りやすい道でした…が、晴天の日に、ずーっと南下するってことは、ずっと太陽に向かって走るってことなんですね(^^;
サングラスはかけていったのですが、それにしても、もう、眩しくて眩しくて。

ずっとくだり、宮城県に入り、仙台を通り過ぎて、福島県まで南下。
はっと気がつきます。ここまできたら猪苗代湖を見てみよう。
時間的に、明るいうちにつけるか微妙ですが…福島市から、国道115号に乗り換えて猪苗代まで向かいます。
途中渋滞している区間もありましたが、そこはそれ、ソロツーリングですから、すり抜けをさせていただきました。
で、到着してすぐ映したのがこの画像。
もう日は暮れてしまっていましたが、残光を反射していますね。
一面のススキでなかなか幻想的でした。
そのまま国道49号にのって新潟に…の、途中で一枚
こちらは道路からすぐ近くに湖がありました。
しかしもう日はすっかり暮れていて、これは月明かりで写っている感じ。
そういえば夜も月が綺麗な、いい夜でしたね。

そのまま新潟まで帰り、そして国道8号で長岡まで帰宅。
帰ったのはすっかり夜でした。
今回の走行距離は、677.6マイル。キロ換算で大体1091キロというところでしょうか。
高速を使っていないことを考えると、そこそこ走ってますね(笑)
さすがに帰ってきたらくたくたでしたけど(^^;