Mazda Lantis クーペ ご紹介

私の、2001年12月までの愛車です。マツダ・ランティスクーペ・タイプR。(改)
購入したのが…えーと…5年車検とおったから…1995年の春です。
ボディカラーは、たしか「スパークルグリーンメタリック」だったと思います。
天気や時間によって表情を変える、とても綺麗なボディカラーです。
晴れの日は輝いて見えますし、曇りの日や夕暮れはしっとりとして見えます。
バイク同様に、衝動買いしました(笑)
だからこの色なんですよね…消去法では選択肢に残らないクルマと色です。

残念ながら日本国内では販売が振るわず、すでに絶版車となっています。
ロンドン出張の際は、「Mazda323F」として結構な台数を見かけたのですが、このデザイン、どうやらデビュー当時の日本人には受け入れられなかったようです。
走っていてもなかなか同じクルマを見かけません。オフラインミーティングなどでは、いい目印になる車でもあります。
駐車場で自分の車を探したことなんてありませんし(笑)
#探すまでもなく眼に入ります(笑)
「今見るといいデザインなんだけどなぁ」とは友人たちの弁。
とはいえ、確かに「無難なクルマ選び」をしていたらこのクルマにはしないだろうな…今でも(笑)
私は一目惚れして買ったクチですから、メロメロでございます、はい(笑)

フロントクォータービューよりも、このリアクォータービューのほうが好きです。
リアのオーバーハング(タイヤより後ろの部分)が短く、軽快感があります。ま、そのせいでラゲッジスペースは非常に小さいんですが(^^;
フロントからリアにむけて、ウェッジ状に跳ね上がったベルトライン、そしてトランクエンドの適度に丸みをもった曲線がとてもセクシーです(笑)。
#いいんです、どうせ主観ですから(笑)
メーカーは「4ドアハードトップクーペ」という設定で売っていましたが、私にいわせれば「5ドアハッチバック」だと思います(笑)
国内では「5ドアハッチバックは売れない」という法則がありまして、そのための苦肉の策だったのかもしれませんが…それでも売れませんでした(笑)

標準装着タイヤは、ブリジストン・ポテンザ010という銘柄で、サイズは205/50R16です。
当時の国産車としては非常に高いボディ剛性をもっており、このサイズのタイヤにボディが負けたりしません(でしたが、さすがに6万キロ以上走ると当時の国産車のボディ剛性は低下してしまいますね )。
美しいボディですけど、筋肉質な、きっちりと鍛えられたボディです。
確か、当時の「衝突安全基準クリア国産第1号車」だったと思います。
上からこのクルマが縦に(ボンネットを下に)落ちてきて、ぐしゃっとボンネットが潰れるコマーシャルを記憶しています。
エンジニアがそうなったクルマのドアをガチャッとあけて一言。「キャビン、OKです」
そういったキャビンの硬さも、剛性に大きく寄与しているんでしょうね。

他のクルマのバックミラーに移るのはこの顔です。
目つき悪いですね(笑)
この、目つき悪くて、やる気なさそうな顔も結構好きです。

ヘッドランプは明るさや配光よりもデザイン重視で、薄くつくるのに苦労したとか。
そのため、ロービームはプロジェクターヘッドランプを採用しています。
このプロジェクターヘッドランプは、光が散らばらないせいでしょうか、体感的にはとても暗い印象です。現在は高効率バルブを使用していますが、それでも暗いかなと感じることもあります。
ハイビームは通常の形式で、こちらはそこそこに明るいのですが、レンズカットの制限や反射鏡の小ささからか、他車と比べるとやはり暗いような気がしてしまいます。
もちろん、不自由や危険を感じるような暗さではないのですが、この辺は デザイン重視の弊害なのかもしれませんね。

後ろの車から見えるのはこの尻になります(笑)
赤いガーニッシュとグリーンのボディカラーの対照が、ちょっと眼に痛いかも(笑)
リアコンビネーションランプの中で最も大きいのがリバースランプだったりします(笑)
ギアをリバースに入れると、とても明るいです。これならリアガラスにスモーク貼っても大丈夫でしょう。貼らないけど。

天井にある赤い線は、埋め込み式のハイマウントストップランプです。
この赤いとこ全体が光るんじゃなくて、実際にはその中心部が光ります。
その横には、これも埋め込み式のリアウォッシャーノズルがあり、綺麗に埋め込まれていて目立ちません。
#たぶん画像では見えないと思います。

この角度からだと、かなりキャビンが狭く小さく見えます。
実際には、車内の広さは必要にして十分で(一応4ドアですから)、外観から想像するよりはずっと広いです。
ただ、クルマ自体がコンパクトなサイズなので、絶対的な広さという面でビックキャビンなクルマにはかないません。

実車だともうすこしタイヤが太く見えます。
このクラスとしては幅205ミリというかなりファットなタイヤを履いていて、車幅に比べて異様にタイヤが太い印象をうけます。

エンジンルームです。
真中にデンとすまなそうな顔一つせずに居座っているのは、V6・DOHC24バルブ、1998ccのKF−ZE型エンジンです。
ぎっっっっっしりつまったボンネットは、メンテナンス製がいいとはいえません。
通気性もよくないとは思うのですが、ターボエンジンではないため、現在まで熱による不具合はありません。

このKF−ZEエンジンはとてもスムーズに回ります。
3000rpmのフィールそのままに、レッドゾーン(7200rpm)までふけあがります。
4気筒のエンジンだとこうは行きません。どうしてもある回転域から音がこもり、そして荒々しいふけあがりを見せるようになります。
対してこのエンジンは、シルクのように滑らかで、しっとりした上質な回転感を最後まで失わない、すばらしいフィーリングのエンジンです。
逆にいうと4気筒車のようなパンチに欠け、スムーズすぎてドラマがないともいえます(笑)
実際、フィールはすばらしいのですが、パワーは大したことなく、カタログスペックで170psでしかありません。
そしてほぼ確実にカタログスペックを発揮していないと思われます。
が、このパワーがないというのは実は美点でもあって、おかげでこの上質な回転感を長く味わっていられます(笑)
#ええ、自己満足ですとも(笑)

最も好きな角度の一つです。俯瞰というんでしょうか。

短いリアオーバーハング、流麗なルーフライン、リアに向かってせりあがるドアのベルトライン、コンパクト(だけど広い)キャビン、三次局面で構成されたドアガラス…
ああ…なんてカッコイイんだ(自爆)
いいんですほっといてください(笑)。
自己満足だってのは自覚してますから(笑)

曇天で撮った画像なので、しっとりと沈んだグリーンですが、晴天だと眩いくらいの輝くグリーンです。
色名の「スパークル」グリーンというのを実感します。