ミシュラン Pilot Power 3
2019年5月19日


GSX-S1000F、購入して1年で約10,000Km走ってしまいまして、純正装着のダンロップ製タイヤ DUNLOP D214 が完全に剥けきってしまいました。
純正装着タイヤはさすがスズキが吟味しただけあり、とても素直な操縦性と頼もしいグリップでGSX-S1000にマッチしていたと思います。
ほかのタイヤだとどうなんだろう、ということで、今回は、FZS1000のときも履いていてとても好感触だったミシュランのPilot Powerシリーズの現行モデル、Pilot Power 3 に履き替えました。
比較が、どうしても「完全にすり減ってなくなったダンロップ純正タイヤD214 」との比較になるので、そのように読んでください。
純正のダンロップと比べるとずいぶんと溝が多い顔つき。
スポーツタイヤでこんなに溝が多く深いのは珍しいかも。雨の日も安心感が高いです。
まあ雨の日は基本的にバイク乗らないですけど、出先で雨になるときもありますからね。
2CTという構造で、2種類のゴムを接地面に使っています。
タイヤ接地面中央と端ではっきりとゴム質が違い色も違うのが見てわかります。
中央部は耐摩耗性が高く、端はグリップが高いゴムが使われています。(下の画像の後輪で顕著、赤矢印のところが境界)
(←リア皮むきが終わった状態です、赤矢印は2CTの境界)
乗ってみて、すり減ったタイヤから新品に変えたのでプロファイルが変わりすぎて最初は違和感がありました。
すっげえ切れ込む、勝手に倒れこむぞコイツ…。特に低速スラロームで顕著です。でも怖いわけじゃないのが不思議。
まあ100Kmも乗り込めば完全に慣れる部類ですが。そういえばD214 も最初はこうだったかもしれん…。
これはバイクの特性も混ざってると思いますが、フロントからスゥっとコーナーのインに無理なく入っていって「さあ今だ、アクセルを開けろ!」ってタイミングを教えてくれます。
必要以上にバンク角とらなくても、少なめのバンク角で軽々回れる感じです。で、その必要なバンク角までは勝手に倒れていって力まないですむ…。

タイヤ全体がかなり柔らかいのか、荒れた路面での乗り心地がとてもいい。
タイヤが細かく柔らかくたわんで道路の凸凹をいなしてくれてるように感じます。
GSX-S1000シリーズは荒れた路面での乗り心地がイマイチってことがありましたがPilot Power 3は素晴らしい。気にならなくなります。スポーツタイヤなのに快適性が向上してます。 こんなに柔らかくて高負荷かけた時グネグネにならんか?と思うくらい乗り心地良いです。
で、その高負荷。100Km走って皮むきを終えて試しました。
公道で、まあ安全に走れる範囲で負荷をかけられるだけかけてみました。1速2速3速で、ABSとTCSが作動するくらいまでは試してます。
高負荷でも全然グネグネになりません。ろくに負荷をかけない状態でもわりに潰れてるというかたわんでる感じなのですが、そのたわんでる感じがずっと高負荷まで持続します。破綻しません。すごい。
タイヤ接地面がぎゅっと変形して広い面積でアスファルトをつかむ感じはPilot Power 2 譲りですが、こんなに低負荷から高負荷までフィールも安心感も変わらないのはすごいです。
技術の進歩ってすげーーーーっ!って感じです。素晴らしい。

高負荷後走行後もあんまりカスがボロボロでなくて接地面はサラッとしてます。(まあTCSが仕事してくれてるから…)
低負荷時のタイヤの様子のまま高負荷まで行ける(というか素人が公道でがんばる程度ではこのタイヤにとって「高負荷」ではないのかも)ので、初心者や私のような素人でも安心して走れます。

高速道路はまだ試してませんが、身のこなしが軽快で乗り心地もよくグリップ力も高いので、ワインディングや荒れた路面が多い市街地なんかではとてもおすすめです。
このタイヤはどのくらい持つかなあ…。純正と同じくらいは持ってくれるといいのですが。
(←フロント皮むきが終わった状態です)
なお、1万キロ走った純正D214はこんな風になりました…
中央部、完全にトレッドがなくなっているのがわかるでしょうか
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