ダンロップ TT900GP

Gooseを購入して、魚沼スカイラインという、地元の有名な観光峠道(笑)を走って驚いたのは、タイヤの性能の低さでした。
というか、最初はサスペンションが悪いのかと思ってオーリンズを付けたんですが(たしかにサスペンションも動きが悪かったんですが)、しかし、こう、コーナーでフルバンクをして、そこから全開をクレての立ち上がりで、なんとも不安定な挙動を示したんです。
そこで思い当たったのが、タイヤの交換です。
こんなに変わるのか! と思うほど、はっきりと変わりました。安心して攻め込めます。

設計がもう90年の初頭。そこから大きなモデルチェンジなどがなかったバイクだそうですから、標準装着タイヤは、そのころの指定のままでしょう。
この10年の間に、クルマやバイクに関して最もテクノロジーが進歩したのは、タイヤのテクノロジーです。
最新型のバイクならともかく、古いモデルのバイクを購入したら、まずこのタイヤの交換を考えてみるのが正解かも知れません。

Gooseの標準装着タイヤはラジアルタイヤではなく「バイアスタイヤ」というタイプのタイヤです。
このダンロップTT900GPも「バイアス」ですが、バイアスの中では最も高性能な部類に属するタイヤといえます。
コーナーに高速で突入すると、ややタイヤの剛性が不足する感があるのはバイアスだから仕方ないところですが、標準装着タイヤに比べると信頼感がまったく違います。
コーナー立ち上がりでスロットルを全開にしたときの変形も少ないようです。
実際、履き替えてすぐ、バイク屋からの帰り道で、その違い(なんと、すべて「いい」ほうに違います!)に愕然としたものです。
「なんじゃこりゃあ…いままでのタイヤって何?」状態。(笑)
うんと昔、VFR(RVFでなく)400Rのカタログに「10mも走ればわかる、その血統」というようなコピーがあったと記憶していますが、まさにそんな感じです。

ブレーキングによるテールスライドも制御しやすく、またアクセルオン時のトラクションも十分。
グースはパワーオンで簡単にリアタイヤを滑らせるほど強力なエンジンを積んでいる訳ではありませんが、2速や3速全開による立ち上がりでも、リアタイヤの滑り出しは非常に掴みやすく、峠道を飛び回るときには、とても「幸せ〜」な(またかい(^^;;;)タイヤです。
そういう意味ではGooseにはマッチしていると思っています。

でも次はラジアルタイヤを試してみたかったり。
面圧をかけて走れ、より強力なグリップを期待できるラジアルタイヤだと、また走りかたが少し変わったりするかもしれませんね。